多様化する働き方 - 導入事例とその種類filter多様化する働き方 - 導入事例とその種類

多様化する働き方 - 導入事例とその種類

かなこ
かなこ

昨今のCOVID-19の影響で働き方の変化を余儀なくされた方も多いのではないでしょうか?また、同時にワークスタイルの多様化も進みました。こんな今だからこそ、あらためて自分の働き方を考えてみませんか?

昭和・平成と時を経て、令和になると働き方の幅がさらに広がりました。なぜこんなにも多様化が進んだのか?それは時代の背景が影響しているのです。

時代の流れと変化をイメージした写真

働き方が多様化した背景とは?

労働力人口の減少

最も大きな要因としてあげられるのは少子高齢化に伴う、労働力人口の減少です。
日本では2008年を境に年々、人口が減少し続けています。そのため、現在では15歳以上の労働力人口の確保が難しくなってきています。少ない労働力人口の中でより効率的な仕事が求められる今、国や企業は働き方を多様化させていく必要があったのです。

外国人労働者の流入

日本の労働力人口とは反対に、外国人労働者の流入が増加しました。同時に社内には国外のまったく新しい文化が持ち込まれるため、宗教や文化に対する柔軟な対応が必要となりました。そこで取り入れられた考え方の一つがダイバーシティマネジメントです。

ダイバーシティマネジメントの導入

ダイバーシティとは、性別・年齢・国籍だけでなく、生活環境や価値観、性格や嗜好なども含まれます。こうした個々の多様性を受け入れながら組織を構成していくことをダイバーシティマネジメントと言います。
グローバル化する日本の企業を中心に、協調性だけでなくそれぞれの個性や文化も尊重される世の中になってきたことで普及しました。

ダイバーシティマネジメントの具体的な施策

パートナーシップ制度
社員の多様性を認め合い、尊重し合うダイバーシティの理念に基づいた新しい時代の就業規則。同性婚・事実婚の場合でも、結婚出産祝金、結婚休暇を認めています。

引用:株式会社サニーサイドアップ、32 BENEFITS

女性の社会進出

女性の参画は今に始まったことではありませんが、管理職の割合はまだまだ少ないです。その背景には、女性は結婚や出産などのライフイベントによって、継続的な勤務を断念せざるを得ないことがありました。このような問題点を改善すべく、働き方を多様化させ幅を持たせる必要がありました。

女性促進に特化した施策

女性活躍促進制度 macalon
女性が出産・育児を経ても働き続けられる職場環境の向上を目指して8つの制度をパッケージ化した独自制度。「ママ(mama)がサイバーエージェント(CA)で長く(long)働く」という意味があります。

引用:株式会社サイバーエージェント

かなこ
かなこ

知らず知らずの内に、その時代背景にもとづいた働き方に変化していたんですね。

企業が導入している多様な制度

背景でもいくつか具体的な施策として例をあげましたが、多様化した働き方はさまざまな社内制度があってこそ実現するものです。
ここでは、耳にすることの多くなったニューノーマルな制度をご紹介していきます。

新しいアイデアのイメージ図

フレックスタイム制度

出勤時間や退勤時間を任意で設定できる制度です。日によって勤務時間を変更をしたり、場合によっては当日に出勤時間を変更したりと自由度は高いです。
朝の通勤ラッシュに巻き込まれたくない場合や、早く帰宅して休養をしたい場合など、ストレスのかからない働き方に繋がります。
その一方で、オフィスにいる時間が把握しにくいため、コミュニケーションが取りづらい、アポイントメントが入れづらいといった問題点もあります。
この問題を解消すべく、制度を導入している企業の多くはコアタイムと呼ばれるオフィスにいなければいけない時間を設けています。

時短勤務

仕事と家庭を両立するために労働時間を短縮する働き方です。制度を利用する人の多くは子育てや介護を行っている人がです。近年では女性の働き方も変化し、ワークライフバランスの見直しをするきっかけが増えたことで、この制度の普及に繋がったと考えられます。

テレワーク

COVID-19の影響で、最も普及した制度と言えます。オフィスに出勤せずに、自宅などで仕事をする制度です。PC業務がメインの方はネット環境があればどこでも仕事ができます。そのため、最近ではオフィスとは遠く離れた地方で仕事をする人も増えているそうです。
テレワークにおいては、ミーティングや営業までもがオンライン上で展開されます。インターネットが普及した今だからこそ、会わずともコミュニケーションを取ることが可能なのです。
しかし、セキュリティリスクはつきものですので、事前の対策が重要です。

副業制度

メインの仕事以外に自らの事業を行う事です。これもまた、COVID-19の影響で急速に導入する企業が増えました。企業にとっても労働者にとっても、社外のスキルを獲得できるという点や自主性を促すことができる点でメリットと言えます。

かなこ
かなこ

上記に紹介したいくつかの制度は、あくまでも企業に属している場合に適用可能な選択肢です。しかし、働く選択肢の中には企業に雇われないというスタイルもあります!

企業に雇われない働き方

経営者

自らが起業をして経営者という立場で仕事をします。自分のやりたい事業を、自分が選んだ人達と一緒にできます。自分が最終決定を下す権限があり自由度は高いですが、その分責任が重いため、多くのリスクが付き物です。
また従業員を雇った場合は、自分の働き方だけでなく従業員の働き方も優先的に考える必要が出てきます。

フリーランス

特定の企業や組織に属さず、自らの知識や技術のみを提供することで対価を受け取ります。極端な話をすると、働く働かないも自分で選択することができます。そのため、自分が頑張った分が比例して収入になると言えるでしょう。また、好きなことをそのまま仕事にできる可能性もあります。

かなこ
かなこ

企業の中で働き方を探すことに目を向けがちですが、こうした独立した働き方も選択肢としてありますね!

働く場所の多様化

働き方の多様化に伴い、もう一つ変化したことがあります。
それは働く場所です。必ずしも定められたオフィスで仕事をする必要がなくなってきました。それではどんな場所があるのでしょうか?

カジュアルな場所で仕事をする人々

自宅

テレワークの推奨と共に普及したのが、在宅勤務です。通勤時間がない分、プライベートな時間が増えます。自分に最適な仕事環境をつくり出すことができる一方で、セキュリティ面などでの課題があります。

コワーキングスペース

テレワーク場所として利用する人や、隙間時間に仕事をしたい人などが短期間の利用をする場所です。カフェなどのパブリックスペースに比べ、仕事場所として特化しており、設備も整っています。
テレワークの導入が進むと共に需要が高まりつつあり、最近では飲食店の一部をコワーキングスペースとして開放しているケースも多く見受けられます。

レンタルオフィス

少人数向けの小さなオフィスです。起業して間もないスタートアップや、個人で士業をしている人などが多く利用しています。
また働き方の多様化に伴い、オフィスの縮小移転を検討する企業が増えてきました。レンタルオフィスは仕事に必要な設備がすでに整っているため、入居してから仕事を開始するまでのタイムラグの少なく、移転先とする企業も増えてきています。


まとめ

時代背景にもとづいた多様化に伴い、現代の働き方には様々な形態があります。また、独自の制度を設ける企業も増えてきています。
長く働くことが可能な今の時代だからこそ、自分に合う働き方を探してみてはいかがでしょうか?

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