ワーカホリックとは?なりやすい人の特徴や抜け出す対処法を解説!filterワーカホリックとは?なりやすい人の特徴や抜け出す対処法を解説!

ワーカホリックとは?なりやすい人の特徴や抜け出す対処法を解説!

当記事では、ワーカホリックの基本から、ワーカホリックが日本人に多い理由、メリット・デメリット、なりやすい人の特徴、抜け出す対処法について解説しています。ワーカホリックを理解して対処することで、プライベートも仕事もプラスになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

ワーカホリックとは?

ワーカホリックとは「仕事中毒」という意味であり「仕事ばかりしている人」のことを指します。最大の特徴は「自己犠牲を払ってでも仕事が最優先」と考えてしまうことで、ワーカホリックに陥ると心身ともに疲弊しきってしまいます。自らの意思で計画的に仕事優先と割り切っている方ならいいのですが、「働かなければいけない」という余裕のない心理状態になってしまうことで、様々なデメリットが生まれます。ですから、ワーカホリックについて理解して頂き、自身だけではなく周りにも対象となる方がいれば、今回ご紹介する対処法を参考にしてみてください。

ワーカホリックとは?

ワーカホリックが日本人に多い理由

ワーカホリック自体は世界共通の言葉であり、日本人でも外国の方でもワーカホリックになる方はなってしまいます。ですが、世界的に見て「日本人は働きすぎ」と思われているようです。そもそも、海外と日本では仕事とプライベートに対する考え方の違いがあります。欧米では昔から「家庭やプライベートありきの仕事」という考え方がありますが、日本では「滅私奉公(自分を捨てて公のために尽くす)」という考え方が根付いていました。現在では「働き方改革」によって改善されつつありますが、一昔前では「定時で帰ることや有給休暇を取るのは悪だ」という風潮もあったくらいです。

こうした違いには、当時の時代背景が大きく関わってくるため「そうせざる負えなかった」という状況があります。高度経済成長期には、国の発展のため、社会進出がしづらい女性がいる家庭のため、滅私奉公精神で働くことが当たり前といった時代背景があります。「男性は仕事に打ち込み、女性は家庭を守るもの」といった考え方が多い時代でしたが、働きすぎによる健康被害や過労死などの社会問題が起きてきました。こうした流れから日本でも働き方を見直す動きが活発になり、現在のような働きやすさを求める改革が進められています。海外とは違う時代背景や考え方があるため、日本人はワーカホリックになりやすいのかもしれません。

ワーカホリックのメリット

ワーカホリックには、いくつかのメリットがありますので解説します。

仕事の成果が出しやすくなる

仕事の成果が出しやすくなる

ワーカホリックは「プライベートを犠牲にしても仕事に没頭する人」ですので、睡眠時以外は常に仕事のことを考えています。何かを極める際には、プライベートなどの時間を削って、他人よりも関わる時間を増やすことで成果を出しやすくなるでしょう。常に仕事のことだけを考えていると、他の人には分からなかったことが分かり始めたり、独自のノウハウを構築しやすくなったりと、仕事に関してはプラスに働く部分があります。なにか大きなことを成し遂げた偉人や起業家の方なども、他人よりも研究や仕事に打ち込んだ時期があるからこそ成功していることが多いです。

会社にとっては「必要な人材」になる

常に仕事を優先してくれるワーカホリックは、会社にとって必要な存在でしょう。現在は働き方改革により、本業以外の副業へのハードルが下がり、プライベートでの趣味の時間が確保できるようになりました。ですが、本業に集中できなくなり支障をきたす場合や、休日出勤をお願いしても断られる場合もあり、会社にとっては都合の悪い人材として見られるかもしれません。ワーカホリックの方であれば、本業だけに集中して取り組んでくれますし、会社からの要望も受け入れてもらいやすくなるため、会社にとって「必要な人材」だと認識してもらいやすくなるかもしれません。

ワーカホリックのデメリット

ワーカホリックは、一般的にメリットよりもデメリットのほうが多いので解説します。

プライベートな時間が減る

何よりも仕事優先になるため、プライベートの時間がなくなります。「仕事をしなきゃ」という状態になってしまうため、本来なら息抜きできるはずの休日でも仕事のこと以外は考えられなくなります。そうなれば、余暇を楽しむことができなくなり、プライベートの時間を仕事に当ててしまうため、プライベートの時間が減ってしまいます。

家族や友人との交流が減る

プライベートの時間を犠牲にして仕事に打ち込むため、当然のことながら家族や友人と交流する時間も減るでしょう。そうなると、仲良くしていた大切な友人とは疎遠になってしまったり、家族との時間が取れなくなり離婚という選択を迫られる可能性もあります。身近にいる方ほど大切な存在である場合が多いため、後悔することになるかもしれません。

趣味を持てなくなる

仕事だけ考えているため、趣味を持てなくなります。「趣味の時間を作るくらいなら仕事」という考え方は一概に間違っているとは言えませんが、趣味を持つことで学べることや、仕事に活かせることもあるかもしれません。一つのことばかり意識していると視野が狭くなりがちです。様々な要素を活かす柔軟な思考は仕事にも活かせるため、視野が狭くなることはマイナスになるでしょう。

心身ともに不健康になりやすい

ワーカホリックは、まさに「滅私奉公」状態ですので、自身の精神や健康状態に関係なく仕事をしようとします。睡眠時間を削ってまでも、仕事に打ち込むでしょう。食生活も健康面を考えずに、すぐに食べられるインスタント食品が多くなったり、食べないときもあるかもしれません。運動に関しても興味がないので、自主的にはしません。自身よりも仕事という考えを、ずっと続けるのは心身ともに余裕がなくなってしまいます。

周囲から嫌われることもある

ワーカホリックは、周囲から嫌われてしまうことがあります。プライベートな時間を確保できず、人との交流がなくなりがちです。事前に約束していたのにドタキャンしたりと、仕事優先という部分で理解されづらくなります。親しい友人や恋人なら理解してくれる可能性はありますが、あまり親しくない方から見ると「付き合いの悪い人」と思われるかもしれません。

ワーカホリックになりやすい人の特徴

ワーカホリックになりやすい人には、いくつかの特徴がありますので解説します。

部下や上司に相談できない

とにかく自身で全て抱え込もうする傾向があります。自身で余裕のない状況に追い込んでしまうため「仕事をしないといけない」という精神状態になりやすいです。部下や上司などに相談すれば、楽になるかもしれない仕事でも「自分でやらないと」という相談できない部分があります。

頼まれたら断れない

多くの仕事を抱えてしまう特徴もあります。自身の仕事だけではなく、他人の仕事も頼まれたら断れないという部分があるため、頼まれるほど仕事が溜まっていきます。自身の仕事のほうが優先だと分かっていても断れない、優先順位を付けて実行するのが苦手、ということから余計に「仕事をしないといけない」という状態に陥ります。

完璧主義

完璧主義

自身の基準があり、それをクリアしないと気がすまない方は、ワーカホリックになりやすいでしょう。これは仕事に対してもそうで、自身の中で完璧にこなすまでは仕事が終わらないことになります。現実的に見れば、常に完璧にこなすことは不可能ですから、納得するまで仕事に没頭しやすくなってしまいます。

負けず嫌い

負けず嫌いでライバルを意識するあまりに、仕事ばかりのワーカホリックになってしまう場合があります。負けず嫌い自体は悪いことではありませんが、過度に意識しすぎると全てを犠牲にしてでも勝ちたいと思うようになります。そうなると、プライベート関係なく仕事に打ち込んでしまうこともあるでしょう。

過度な自己犠牲もいとわない

「仕事を休んでしまい申し訳ない」という気持ちは一般的ですが、これが過度に思い込みすぎると、自宅療養中でも無理して仕事のことを考えたり、仕事をしようとします。結果的に健康や精神状態が悪化しても、仕事第一となっているのでお構いなしです。

家族や友人との交流が少ない

プライベートの時間は、一般的に家族や友人との交流を楽しむ時間でもあります。ですが、普段から家族や友人との交流が少ない方は、プライベートの時間はすることがないため「だったら仕事しなきゃ」となりがちです。仕事を頑張ることはいいことですが、仕事に対してプライベートの時間まで義務感を持ってしまうのはよくありません。

趣味が全くない

プライベートの時間に趣味を楽しんで、息抜きをする方は多いです。ですが、全く趣味が無ければ「無駄に時間を過ごすくらいなら仕事しよう」となってしまう可能性が高くなります。これが習慣化してしまうと、ワーカホリックになってしまうでしょう。

承認欲求が極端に強い

仕事をしていれば承認欲求(他者から認められたい・自分には価値がある)は生まれやすいですが、これが極端に強いとワーカホリックになりやすいです。とにかく認められたい一心で「ガムシャラに働かなきゃ」となり、仕事ばかりを考えるようになってしまいがちです。

責任感が強い

責任感が強いとワーカホリックになる傾向にあります。与えられた仕事を、しっかり責任を持ってこなすのは当然ですが、この責任感が強いほどうまく力が抜けません。「責任感が強い=仕事優先」となってしまい、自身の状況に関係なく「仕事をこなさないといけない」義務感が生まれてしまうでしょう。

ワーカホリックから抜け出す対処法

ワーカホリックから抜け出すには、いくつかの対処法がありますので解説します。

休日は趣味に没頭する

仕事を忘れるくらい没頭できる趣味を探しましょう。なかなか趣味が見つけられない方は、外に出かけることで様々な情報を得られます。実際に見たり体験したりすることで、楽しさを感じられるようになるかもしれません。YouTubeを色々見てみるのもいいでしょう。様々な趣味動画がアップされていますので、気になる動画を見てみることから初めましょう。

家族や友人と交流する時間を作る

これまで交流が少なかった方は、家族や友人などと接する機会を増やしましょう。人それぞれに考え方が違ったり、一緒に楽しめることが違います。仕事以外で新たな発見ができて、いい刺激になるかもしれません。気の合う方と過ごすだけでも、精神的な緊張が和らいだり、仕事以外でも楽しさを見いだせるようになります。

睡眠時間を一定時間確保する

睡眠時間は必ず一定時間確保しましょう。6~8時間は確保したいところです。睡眠は、一日の脳や体の疲れを癒すのに必要不可欠です。科学的にも睡眠時間を削った状態で、仕事をしても非効率だと言われています。睡眠時間の重要性を理解することで、無理に仕事に対して睡眠時間を削らなくなります。

転職を考える

ワーカホリックになる原因は、その方の中にあるものだけではなく、職場環境が原因の可能性があります。残業や休日出勤が多い、有給休暇もまともに取れない、1人あたりの仕事量が多いなど、環境によって仕事せざる負えないとワーカホリックになってしまいます。今一度、職場環境を見渡してみて、必要であれば思い切って転職を検討しましょう。

人に頼ってみる

自分で全て抱え込もうとせず、部下でも上司でも相談してみましょう。時には友人や家族に相談するのもいいかもしれません。1人でできることには限界があります。それを無理して続けると心身ともに疲弊しきってしまいますので、相談する癖も付けてください。

ワーカホリックにならないよう気をつけよう

ワーカホリックにならないよう気をつけよう

ワーカホリックは「何よりも仕事優先」という方のことを指します。プライベートでも仕事のことばかりで、心身ともに疲れ切ってしまいます。仕事の成果は一時的に上がるかもしれませんが、続けていると逆に非効率な状態になるでしょう。人は機械のように、常に一定のパフォーマンスを発揮できるわけではありません。「必要な時に没頭して、不要な時は休む」というスタンスの方が、結果的に生産性も上がりやすくなります。いつの間にかワーカホリックにならないよう意識するとともに、身近になっている方を見かけたら無理のない程度に対処してあげましょう。

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