【シニア起業】やってはいけないこと&失敗しないための業種やポイント解説!filter【シニア起業】やってはいけないこと&失敗しないための業種やポイント解説!

【シニア起業】やってはいけないこと&失敗しないための業種やポイント解説!

「シニア起業って具体的にどんな起業なの?失敗する人も多いみたいだから、何をしてはいけないのか、どんな部分に気をつけるべきなのかも知りたい。」
という悩みを持つ方向けに、シニア起業についてまとめています。

当記事では、シニア起業の基本的な部分から、増える背景、メリット・デメリット、成功しやすい人、やってはいけないこと、適している業種、失敗しないためのポイントを解説しています。
シニア起業について具体的に理解しておけば、失敗する可能性が減るので、参考にしてみてください。

シニア起業とは?

パソコンで作業する人

シニア起業とは、定年を意識するシニア世代と呼ばれる「50~60代からの起業」という意味があります。
シニア世代になると体力面では衰える一方で、長年積み重ねてきたスキルや経験を活かして起業する人が増えています。

シニア起業が増える背景

シニア起業が増えている背景には「終身雇用の崩壊」と「健康寿命の延び」が関係しています。
かつての日本では、就職すれば定年まで安泰な「終身雇用制度」がありましたが、現在では終身雇用制度は崩壊し、定年まで働ける保証はありません。
そして、医療の発達によって元気に働ける健康寿命が延びていることからも、第2の人生として「シニア起業」という選択をする人が増えています。

シニア起業のメリット

シニア起業には、どんなメリットがあるのか解説します。

長い人生の中で得たスキル・経験・人脈が活かせる

マグカップと「KNOWLEDGE」と書かれた本

シニア起業の一番の強みといっても過言ではないのが、これまでの人生の中で得た「スキル」「経験」「人脈」が武器になります。
長期で蓄積されたスキルや経験には絶対的な「信頼」と「安心」があるため、業界問わずフルに活かすことで成功させる大きな要因になるでしょう。

老後のやりがいにつながる

老後と言えば「残りの人生をのんびり過ごす」というイメージですが、近年では「シニア起業」が増えていることからも「老後のやりがい」として起業する人もいます。
健康寿命の延びとともに、新しく刺激的な人生を再スタートしたい人にとって、大きなやりがいになります。

自己資金が多い

若い人よりも長年、貯蓄してきた貯金額の多さは武器になります。
どんな起業をするにしても、初期費用や運転資金などを自己資金で補えるほうが金銭的リスクが減ります。
例え失敗したとしても、少なくとも借金になることがありません。
自己資金は減るものの、年金などで必要最低限の生活はしていけるでしょう。

年金以外の収入が見込める

しっかりと年金を収めてきても、やはり老後の生活費は気になるものです。
年金以外にも投資の配当金などもありますが、しっかり理解して取り組まないと逆に資産が減ってしまいます。
収入の入り口を増やす目的なら、シニア起業という選択肢もありです。
リスクがないとは言い切れませんが、これまでの経験やスキルなどが強い武器になるため、慣れない投資よりは取り組みやすいかもしれません。

シニア起業のデメリット

シニア起業で、気になるデメリットについて解説します。

体力面で不安がある

ランニングをしている人

起業ともなれば、安定するまではサラリーマン以上に働かなければいけない状況も珍しくありません。
何もかもサラリーマンとは違う環境で、自ら仕事を構築して拡大させていかなくてはいけないため、体力的に辛い状況が続くかもしれないことを認識しておきましょう。
特に、体力を使うような業種の場合も体力的に不安なので、うまく人を雇ったり専門家に頼ったりして負担を減らす工夫が必要です。

過去の経験やプライドが邪魔になることも

長い人生の中で蓄積された経験や仕事に対するプライドは心強いのですが、時には邪魔になることがあります。
「今までの経験でうまくいったから、今後も大丈夫だろう」「これだけはプライドが許さない」など、頑なに固執するのは危険です。
状況に応じて柔軟な考えや行動ができなければ、変化に対応できず失敗する可能性が高くなります。

失敗した時の精神的リスクが大きめ

自己資金が豊富にあり、失敗しても年金などで今後の人生を過ごせる余裕があればいいのですが、自己資金が足りず借金してまで失敗すると「年齢的リスク」が大きいです。
若い人であれば、年齢的に再度やり直せる時間があります。
老後にまで、借金を背負いながら過ごすのは精神的にリスクが大きいと言えるでしょう。

シニア起業で成功しやすい人

シニア起業で成功しやすい人が、どんな人なのかを解説します。

スキル・経験・人脈がある

若い人には体力面では劣るものの、積み上げてきた「スキル・経験・人脈」は最大の武器になります。
さらに、シニア世代のほうが業種によっては「安心感」が生まれやすいです。
例えば、講師業などの知的労働は、長年の経験や知識を持つシニア世代のほうが、若い人よりも安心感が生まれるでしょう。

健康管理ができる

日頃から健康管理をおこなっており、自分の体調を把握できることが大切です。
起業は体力勝負ですから、まだまだ働けるとは言え、夢中になるあまり健康を害する働き方をしては意味がありません。
若い頃は、多少の無茶をしても健康を大きく害することは少ないですが、シニア世代は常に健康管理を意識して仕事を続けられるかがポイントになります。

自己解決能力が高い

分からないことを自分で解決しようとする自己解決能力が高いと、何かしらの問題に直面したとき効率よく解決できる可能性があります。
サラリーマン時代は、周りに同僚や上司がいる環境でしたが、起業すれば初めに頼れるのは自分になります。
まずは自分で調べて対処してみて、それでも分からなければ専門家に聞くなどすれば、経験値が上がると同時に時短にもつながります。

自己資金が多い

自己資金が多ければ、余裕を持って起業することができます。
起業の際に不安になることといえば、やはり資金面でしょう。
自己資金がどれだけあればいいのかは業種によりますが、少ないより多いほうが精神的な不安が減り、事業に集中できるようになります。
さらに、自己資金が多ければ借金の必要もなくなり、返済がないため利益を増やすことにもつながります。

柔軟な考えができる

常に変化を意識して、逆らうことなく柔軟に対処する姿勢は強みになります。
起業して自分で事業をおこなっていくと、サラリーマン時代には通じた経験やスキルなどが通用しなくなることがあります。
その際に、変にこだわり過ぎてしまうと、変化についていけなくなるでしょう。
変わらないものも大切ですが、状況に応じて変化することも大切です。

ITツールを活用できる

ITツールを有効活用すると業務効率がアップします。
「よく分からないから使えない」といった姿勢ではなく、「どうしたら活用できるようになるか」という姿勢を持ちましょう。
ツールによっては初心者でも扱いやすいものがあります。
これまでのやり方の中で、ITツールで業務効率をアップできないかを検討し、積極的に導入していくといいでしょう。

家族の理解が得られる

シニア世代で起業するなら、家族の理解を得られていたほうが安心です。
老後を起業に費やすことは、リスクの面で家族から心配される可能性が高いです。
シニア世代になれば、起業して失敗してしまうと再起が難しいため、より成功させるために生活面や仕事面でのサポートは必要です。
理解が得られていれば、協力してもらいやすくなります。

シニア起業でやってはいけないこと

シニア起業で、失敗する可能性が高い「やってはいけないこと」を解説します。

金銭目的だけで起業する

複数枚の100$紙幣を持っている人

金銭目的だけで起業すると、失敗しやすくなります。
通常の仕事でも同じことが言えますが、割りに合わない仕事が続くと辛いだけになります。
辛いだけになると楽しくなくなったり、やりがいを感じられなくなり事業がうまくいかなくなることがあります。
「稼ぎたい」などの金銭目的で起業する人は多いですが、それとは別に「本当にやりたいこと・好きなこと」を明確にしておくことが大切です。
起業後は収入も不安定で、思ったほど多く稼げない状態が続くでしょう。
その際に、本当にやりたいこと・好きなことであれば、稼げない時期が続くなどの困難に直面しても乗り越えやすくなります。

無理な投資をする

初めから大きな投資をすると、失敗したときのダメージが大きくなります。
余力があれば再起できることもあるでしょう。
何事も「絶対うまくいく」保証はないですから、いきなり計画性のない大きな投資をせず、小さく始めていくのがコツです。
小さく始めて、軌道に乗ってから必要な部分へ投資をしていくのが鉄則です。

サラリーマン感覚で起業する

「雇われる立場」から「事業を運営する立場」に変わるため、サラリーマン時代に通用していた感覚で起業すると失敗する可能性があります。
責任感もそうですが、売上という数字の面で「素早く分析して改善する」行動、つまりPDCAサイクルが回っていない人が多いとみる専門家もいます。
全ては自分の判断で動き、良くも悪くもなっていくため、経営者という自覚をもつ必要があります。

なんでもかんでも自分でやる

「自分で全てやらないと気が済まない」という人は、人をうまく活用することを身に付けないと、事業が大きくなってきた時に大変になります。
年齢的なハンデがあるため、どうしても若い頃のようにはいきません。
少しでも自分の負担を減らして、事業を継続させられるようにしましょう。
自分でしかできないことに集中し、それ以外の雑務は外注化するなど対策が必要です。

プライドや過去の経験に固執する

これまでのやり方が常に通用するほど、起業は甘くありません。
時代は常に変化していますので、柔軟に対応していく素直さが重要です。
良い例としては、ウィズコロナです。世界経済に大きなダメージを与えたものの、既存事業から方向転換して生き残った企業は多く存在します。
逆に売上を伸ばしている企業もいるため、過去の経験やプライドに固執し過ぎないことが大切でしょう。

シニア起業に適している業種

シニア起業するには、どんな業種が適しているのかご紹介します。

これまで経験した業種

全くの未経験の業種で起業するより、これまでの人生の中で長く経験した業種が適しています。
つながってきた人脈を活用できたり、事業内容などを把握しやすいため起業しやすいと言えます。

コンサルタント・講師業

年配の方であれば、これまでの経験を活かしたコンサルタントや講師も適しています。
年齢的にも、若い世代よりは「信用」や「安心」が得られやすいです。

小売業(ネットショップ)

自分の好きな物を取り扱って売る小売業も悪くありません。
特に、パソコンを使えるのであればネットショップなど、インターネット上で販売すると実店舗が無くても起業できます。

飲食業

老後に小さな飲食店(カフェや居酒屋など)を、営みながら暮らすのもいいでしょう。
年配の方ならではの人生経験を武器に、お客様とのコミュニケーションが取れます。
初期投資が多くなりがちなので、小さく始めるといいでしょう。

不動産業

自分で土地を持っていたり、自己資金が多ければ不動産業(大家さん)も適しています。
やり方は様々ですが、管理会社に委託すれば物件管理をしてもらえますし、うまく入居付けできれば毎月家賃収入が見込めます。

シニア起業で失敗しないためのポイント

シニア起業で失敗しないためのポイントを解説します。

体力的に続けられる仕事を選ぶ

年齢的には体力面での不安は避けられません。
ですから、できる限り体力的に長く続けられそうな仕事で起業するといいでしょう。

全て自分でやらない

全て自分でおこなってしまうと、時間も体力も足りなくなります。
自分でしかできない仕事以外の雑務は、外注化するなどして負担を減らしましょう。

初期投資の少ないビジネスを選ぶ

自己資金が多くても、いきなり大金を投資するのはリスクが高いです。
初期投資をいかに抑えられるかで、リスク度合いは変わります。状況や方法次第ですが、できる限り初期投資の少ないビジネスを選択するのがオススメです。

支援制度を活用する

資金面で不安がある人は、各種支援制度を活用するとリスクを軽減できます。
例えば、日本政策金融公庫では「女性、若者/シニア起業家支援金」があります。
厚生労働省では「生涯現役起業家支援助成金」があるので、詳細な条件や金額などを調べてみてください。

シニア起業を1つの選択肢に

手の上で成長する葉

シニア起業は、50~60代という定年を意識する年齢から始める「第2の人生」として1つの選択肢です。
シニア世代だからこそ活きてくる部分もあれば、難しい部分もあります。
ですが「生涯現役を貫きたい」「やりがいのある人生を過ごしたい」「本当にやりたいことで収入を得たい」など、明確な目標があればリスクを抑えつつ起業してみるといいでしょう。
起業に挑戦するのであれば、当記事で解説したポイントなどを参考にして頂き、自分にとってより良い「第2の人生」を作っていきましょう。

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