地方移住しても可能な仕事を5つご紹介！メリットやデメリットも解説！

公開日：2021年11月29日

ライター：とおる

当記事では、地方移住増加の背景、メリット・デメリット、移住支援制度、地方でも可能な仕事5つを解説しています。ウィズコロナ対策としても注目を集めていますので、ぜひ参考にしてみてください。

地方移住とは？

地方移住とは、都会から離れて地方に移住することです。地方移住の主な目的としては「都会疲れ」が挙げられます。都会は人が集中しているため、都心部になると騒音が気になります。さらに、通勤では満員電車に揺られ、常に不特定多数の方と接する機会が多いため、ストレスを抱えがちです。人によっては「常に忙しい環境にさらされている」と感じる方もいるため、静かでゆったり過ごせる地方移住を考えている方は少なくありません。

地方移住が増加している背景

近年、地方移住者が増加している背景として、ウィズコロナ対策が挙げられます。元々、働き方改革の一環として、企業が地方にサテライトオフィスを設置し、地方移住を促す動きがありました。社員の通勤時間短縮やストレス緩和目的で、移住をサポートしている事例があります。ですが、ウィズコロナ時代に突入すると、これまで地方に目を向けていなかった企業が、リスク分散としてサテライトオフィスの設置が増加しました。

働き方改革における「多様性のある働き方」が、感染対策としても効果的だと広く認識されています。さらに、ウィズコロナで生き残る手段として、コストダウンのみならず生産性アップにも貢献する効果もあり、都会ではなく地方移住を推進する企業や社員が増加しています。移住者が増えることで地域活性化も期待できるため、地方自治体が実施する移住者への支援も追い風となっています。

地方移住のメリット

地方移住には様々なメリットがありますので、それぞれ解説します。

静かな環境でストレス緩和できる

当然ですが、都会よりも地方の方が人の数が少なく、お店の数なども少ないため静かな環境で過ごすことができます。都会（特に都心部）では、常に何かしらの騒音が発生しており、音に敏感な方ほど気になってストレスを抱えてしまう方がいます。都会で少しでも静かな環境を望むのであれば、防音対策がされているマンションに住むのがオススメです。ですが、防音対策がされているマンションは、家賃や購入費用が高額になります。資金に余裕のある方なら可能ですが、そうでない方は「騒音が減って静かな環境で過ごせる」地方移住を検討してもいいでしょう。

自然が豊かで癒やされる

都会に憧れる方がいる中で、逆に都会に疲れて多くの自然と共に生活することに憧れる方もいます。自然が多いことで様々なメリットがあります。空気がキレイですし、目の疲れを癒すこともできるでしょう。さらに、海や山など都会では体験できない自然との触れ合いなど、心身ともにリラックスすることができます。こうした自然の中には、通常では聞こえない高周波が出ていることがあり、これを聞くことで脳が活性化するという話もあります。都会のほうが効率よく仕事をできる環境というわけでもなく、こうした自然の恩恵でも仕事の効率をアップさせてくれることがあります。

家賃が安めで生活費を抑えられる

都会は何かと高いイメージが定着しています。特に、家賃や住宅購入に関しては、地価が高いだけあり地方より高くなります。都会に住み始めたはいいものの、家賃や住宅ローンの支払いが家計を大きく圧迫し、支払いのために生活をしているという方も多いのではないでしょうか。生活の中でも一番と言っていいほど大きな支出なだけに、この部分が抑えられると生活に余裕ができるようになります。地方は都会より地価が安い場合が多く、賃貸を借りるにしても安く住めるでしょう。DIYができる方は、古民家などの空き家を安く購入し、自らの好みに仕上げていくことで、コストを抑えることも可能です。

通勤ストレス・疲労からの開放

通勤ストレスや疲労は、多くの方にとって悩みの種と言えるでしょう。東京都内に勤務するサラリーマンが片道で費やす平均通勤時間は、約40～50分となっています。しかも多くは60分以上かかる方が多いというデータがあるほどです。つまり、1日で往復1時間半～ほど通勤だけで費やしています。車通勤でも長距離移動や渋滞などで疲れますが、まだ1人の空間は確保されています。ですが、満員電車ともなればパーソナルスペースがなく、長時間座れず立ちっぱなしです。朝ならまだしも、仕事で疲れて帰宅する時にもストレスと疲労が蓄積されます。地方であれば、家賃が安いため会社の近くに住みやすいですし、電車通勤であっても都会ほど満員になることはないでしょう。それに車通勤が多いため、都会の通勤ストレスや疲労からは解放されます。

新鮮な野菜などの食材が安く手に入る

都会では作られていない野菜・魚・肉などの食材が、比較的安く手に入れることができます。海に近い地方なら海産物、山に近い地方であれば山の食材など、その地方特有の食材は輸送などのコストがかからないため安く手に入ります。さらに、収穫してから手に入れるまでの時間も短縮されるため、新鮮さも都会とは異なります。生活費を抑えるために調整できる食費は、こうした地方の恩恵を受けることができます。ですから、新鮮で美味しい食材を安く手に入れることができるのは、移住者にとっては大きな魅力の1つと言えるでしょう。

移住者支援を受けられる可能性あり

「都会から地方に移住してほしい」という自治体は多く、そのために移住者支援を受けることができます。主に「住宅・子育て・就職」に関する支援をおこなっている自治体が多いです。移住者にとっては、これまでの環境がガラッと変化することで、生活面での不安が大きくなりがちです。いくらメリットが多いと言えども、人によって不安なる点は様々でしょう。ですが、基本的な不安要素はある程度共通しています。移住の際に住む住宅に関する不安、子供と移住する際の不安、仕事探しに関する不安です。これらの不安を取り除いて、少しでも地方移住をしてもらおうとアピールしているので、活用できる方は活用すべきです。

誘惑が少なくなり集中できる

都会には良くも悪くも「娯楽」が充実しています。つまり、容易に遊べる環境が整っているということです。遊ぶこと自体は悪いことではありませんが、常に新たな娯楽が生み出される都会では、あれもこれも気になってしまう方は、仕事や勉強に集中できなくなる可能性があります。自己管理を徹底できる方であればいいのですが、そうでない方は時間とお金を浪費してしまうでしょう。仕事以外にも資格の勉強であったり、何かに挑戦したいと思っていても、誘惑が多いということは集中しづらい環境とも言えます。逆に少し不便でも娯楽施設が少ない地方に行けば、その分の時間とお金を別のことに費やせます。何かを集中して成し遂げたい時には、地方の環境は適しているかもしれません。

地方移住のデメリット

地方移住には様々なメリットがある一方で、デメリットもあるので解説します。

店舗が少ない

地方は都会よりも人口密度が少ないため、必然的に店舗の数も少なくなります。店舗の数が少なければ、欲しい物が手に入れづらい可能性が高くなります。都会にはあっても、地方では入荷しづらい商品もあるでしょう。例えば、話題のスイーツなどの人気店の商品は、地方に出店することが少ないため食べられない場合もあります。その代わり、都会では品薄状態でも、人口密度の少ない地方だからこそ手に入る商品があったりします。さらに、店舗が少ないということは移動距離が多くなるわけですが、地方では1人1台レベルの車社会ですから、それほど困るということも少ないです。

車の必要性が高まる

上記でも少し記載しましたが、地方では車社会が定着しています。1人1台というレベルで車を持っていないと、移動の選択肢が少なくなるでしょう。主要の駅周辺に住んでいれば、様々な店舗がある程度は固まっていますので、それほど不便には感じません。ですが、駅から車で少しでも離れた地域では車の必要性が高まります。都会では公共交通機関のみでも移動しやすいですし、目的地によっては車よりも自転車のほうが移動しやすくなることもあります。ただ、地方には「土地の安さと広さ」という利点があるのも事実です。ですから、大型のショッピングモールが多く存在し、車で移動したとしても買い物はそのショッピングモールだけで完結することが可能です。

地域とのつながりが濃い場合がある

地方では代々その土地に住む方が多いため、横のつながりが都会よりも強いです。ですから、地域特有の行事ごとなどへの参加が必要になることもあるでしょう。特に、人との付き合いを望まない方にとっては、デメリットになる可能性があります。ですが、逆を言えば都会とは違った「地方ならではのつながり」があり、人々との交流を通じて仲良くなることで、様々な恩恵を得ることもできます。例えば、子供が地域の方に認知されていれば防犯対策にもなりますし、何かしらのお裾分けを頂けることもあるでしょう。こうした、温かみのある交流は都会よりも地方で生まれやすいため、交流が好きな方は地域との濃いつながりを得ることができます。

仕事の条件や選択肢が悪くなる可能性がある

仕事に関しては、都会よりも地方の方が給与が低くなる場合が多いです。さらに、仕事の職種などの選択肢が少なくなる可能性もあります。現在の会社で地方のサテライトオフィス勤務であればまだいいですが、転職者は仕事の条件などを割り切って探す必要があります。ただ、給与が少なくなるなどの条件悪化がある一方で、時間に追われなくなったり、残業が少なくなったりとメリットも生まれる可能性があるでしょう。さらに、物によっては都会よりも安く手に入ったり、家賃などが安くなる場合が多いので、給与面はそれほど問題にはならないかもしれません。

地方移住でも可能な5つの仕事

地方移住しても続けやすい、または新たに始めやすい仕事を7つご紹介します。

WEB関連

WEB関連の仕事は「インターネット環境とPCのさえあれば完結することが可能」な職種があります。例えば「WEBデザイナー」や「プログラマー」などです。都会でも地方でも「場所を限定しない職種」として、これらの職種を選択する方が増えています。オンラインスクールなども充実しており、本業の合間に勉強してフリーランスとしてデビューする方もいます。スキルを身に付けることができれば、場所にとらわれずとも会社員以上の収入を得られる可能性もあります。

介護職

都会に憧れて地方から若年層が出ていくことが多く、高齢者の割合が多くなりがちです。高齢者の割合が多くなれば、必然的に介護職は必須の仕事と言えます。介護士やケアマネージャーなどの職種は、地方だからこそ必要とされることが多いです。大変な職種ではありますが、地方のゆったりとした環境の中で、高齢者との関わりが持てることに魅力を感じる方にはおすすめです。介護職は資格が必要になる職種が多いものの、人手不足から未経験でも就職しやすいため、興味ある方はチャレンジしてみましょう。

一次産業

農業・漁業・林業・畜産業などの、仕事にチャレンジしたいのであれば、地方移住の際に転職するのもありでしょう。その地方ならではの特産品や、産業に携われることで「地域に貢献している」という、やりがいを感じることができます。少子高齢化社会の日本において、一次産業の跡継ぎ問題は深刻であり、若い世代を必要としている職種も多いです。地方の求人情報などを見て、興味ある求人に応募してみましょう。

古民家カフェ

地方では空き家問題が多いのも特徴です。こうした空き家問題を、うまく活用しする方法があります。買い手がなかなか現れない古民家などの空き家を「古民家カフェ」として古さを活かして改装します。元々の古さを活かすため、物件次第では改装費用が安く抑えられる可能性があるでしょう。独自性のあるメニューなどを考えSNSなどで発信し、注目されることでカフェ好きな方の目に止まり、遠方からの集客も期待できます。

地域おこし協力隊

地方自治体が人口減少や少子高齢化を懸念し「地方移住」や「地域活性化」のために、募集している仕事です。職種は様々なあり、これまでの自身の経歴を活かした仕事に就ける可能性もあります。就業期間が1年～3年以下と定められている点は注意が必要です。自治体ごとに給与や仕事内容が異なりますので、興味のある地域で調べてみることをオススメします。

地方移住を理解して仕事を探そう

地方移住は、メリットもあればデメリットもあります。そして、ウィズコロナの今、大企業も地方へのサテライトオフィス設置などをおこなう時代です。都会に集中し過ぎている経済を、地方にも分散することで「日本全体を活性化させる」取り組みを国も推奨しています。地方移住でも可能な仕事はありますので、現状の生活や仕事に疑問を持っている方は、地方移住を検討してみてもいいかもしれません。当記事で、地方移住や仕事について理解が深まり、参考にして頂けたのであれば幸いです。