【自宅が狭くてもOK】ワークスペースの作り方やポイントなどを解説

「ワークスペースを自宅に作ってみたい！でも、実際にどうやって作ればいいだろう？せっかく作るなら失敗したくないし、作り方が知りたい」こんな悩みを持つ方向けに、ワークスペースの作り方について、まとめてみました。

当記事では、ワークスペースを作る前にやるべきこと、作り方、作るときのポイントを解説しています。せっかくワークスペースを作っても、使用頻度が減って物置になってしまっては本末転倒。生産性をアップすると同時に楽しく過ごせるようにするなら、ぜひ参考にしてみてください。

ワークスペースを作る前に

作る目的を決める

まずは「なぜワークスペースを作るのか？」という部分から、明確にしていきましょう。作る目的が定まらないと、レイアウトや用意する物などが不鮮明になります。その結果、必要以上に物を買い足してしまったり、使い勝手を犠牲にしてしまったりしがちです。そうなれば、物が溢れてしまって使い勝手の悪いワークスペースになります。生産性を上げるためでもあり、楽しむためのスペースでもあるので、自身で作ってガッカリすることのないようにしたいものです。

ワークスペースタイプを決める

ワークスペースは、3つのタイプがあります。それぞれに特徴がありますので、どれが自身に合うのかを判断しましょう。

個室タイプ

個室タイプは、周りが仕切られているのが特徴です。そのまま個室をワークスペース化します。元々ある自宅の一室を利用するか、改築や増築して作るか、簡易的な防音個室を活用する方法があります。

個室タイプのメリット

周りとの視界や音を遮ることができますので、3タイプの中では一番集中できる環境です。さらに、個室なので周りに気兼ねなく、仕事の書類を置くこともできます。部屋全体の統一感を出しやすく、自分好みのワークスペースを作りやすいため、モチベーションアップにもつながります。

個室タイプのデメリット

部屋や防音個室によっては、狭いと閉鎖感を感じることがあります。多少なり生活音ががないと集中できないのであれば、個室は合わないでしょう。さらに、部屋を増設や改築する場合は、それなりに費用と時間が必要になります。

半個室タイプ

半個室タイプは、周りが簡易的に仕切られていたり囲まれている環境ながらも、天井など部分的に開放されているのが特徴です。自宅の一部分を利用して、作ることが多いです。

半個室タイプのメリット

一番バランスの良いタイプです。周りが適度に仕切られていますが、部分的に開放されているため、個室と開放感との両立がしやすいです。簡易的なパーテーションを活用することができれば、自宅の家具やデスクだけで構築できる手軽さもあります。

半個室タイプデメリット

仕切られているとはいえ、生活音が聞こえるのが嫌であれば、耳栓などの対策が必要になります。自宅の間取りによっては、丁度いい半個室となるスペースがない場合もあり、環境的に中途半端になるかもしれません。

オープンスペースタイプ

オープンスペースタイプは、通路や部屋の一角など仕切りがないのが特徴です。ちょっとしたスペースに、手軽なワークスペースを作ることができます。

オープンスペースタイプのメリット

仕切りがないため開放感があり、家族との距離も一番近くに感じることができます。小さな子供がいる家庭では、子供の動きを見ながら仕事や趣味をおこなえます。部屋の一角にデスクとチェアを設置したり、板材で簡易的に作ることもできるため、手軽さも魅力的です。

オープンスペースタイプのデメリット

仕切りがないため、人の動きが視界に入ると同時に生活音も聞こえてきます。場所によっては、生活音が常に聞こえてくるため、音に敏感な方は集中できないでしょう。手軽に作れて利用できる反面、使い勝手が悪いと物置化する可能性が高いタイプでもあります。

レイアウトを決める

レイアウトは大事です。どこに何を配置するかで使い勝手が変化します。ワークスペースを設けるのは様々な目的がありますが、その中でも「生産性を高める」という大きな目的もあります。趣味でも仕事でも、使い勝手の良いレイアウトを考えることは、ストレスを減らすことにつながります。結果的に、作業に集中できるので自身が使いやすいレイアウトを事前に考えておくといいでしょう。

予算を決める

ワークスペースは、予算を出せば色々な部分に手を加えることができます。しかし、予算を決めておかないと、無駄にアレコレ出費してしまう可能性があります。実際に作り始めると、どんどんアイデアが浮かんできて「あれもこれも」となるでしょう。だからこそ、事前に目的・部屋タイプ・レイアウトなどを明確に決めておけば、必要な物が分かりやすくなります。予算内で目的などに合った材料などを調達しましょう。

ワークスペースの様々な作り方

ワークスペースは作る人の数だけ、様々な作り方があります。必ずこうしなければいけないという作り方がないため、色々な作り方のパターンを知っておくと、アイデアが浮かびやすくなります。いくつか制作例を挙げてみました。

自宅の家具を使って作る

ワークスペースは、簡易的なものであればデスクとチェアがあれば完成です。ですから、自宅にある簡易的な足が折りたためるデスクや、余っているチェアがあれば、それを任意の場所に設置することで完成します。それを個室にするのか、リビングなどの一角にするのかは、自身の好みで配置しみましょう。手軽で手っ取り早くワークスペースを構築することができます。

板材を使用したシンプルな造作カウンターで作る

よくあるのは、長い板材を壁に設置して「造作カウンター」を作ることで、そのカウンターがワークスペースになります。あとは、自宅にあるチェアを用意するだけで完成です。壁に直接取り付けるため、取付作業は必要になりますが、それほど難しくはありません。別パターンとしては、カラーボックスなどを板材の下に置いて、それを支えにするという作り方もあります。こちらは、収納スペースも確保できます。

個室ではない奥まったスペースを活用して作る

自宅の間取り次第ですが、いわゆるデッドスペース部分に作るという方法です。奥まっていて物置代わりになっている部分など、利用用途が少ない場所があれば検討の余地ありです。その場合、オープンスペースか半個室になる可能性が高いです。それを理解した上で作るなら、その場所の広さに合う家具やレイアウトを考えてみましょう。元々ワークスペース用ではないため、合うように作るにはDIYなどの必要も出てくるかもしれません。

押入・クローゼットを活用して作る

自宅にある押入れやクローゼット内を活用して、ワークスペースを作る方もいます。押入れであれば、上下を仕切る部分をデスク代わりにできます。そこに合うチェアを用意して、押し入れ内にライトや必要なものを設置します。クローゼット内であればデスクとチェアは必要になるでしょう。DIYでデスク自体も自作するのであれば、造作カウンターを取り付けてみてもいいかもしれません。

階段下のスペースを活用して作る

階段下はデッドスペースになりやすく、物置などにする場合が多いです。造りによってはオープンスペースや半個室のような、ワークスペースを作ることができます。造作カウンターや簡易デスク、チェアを設置すればワークスペースとしても活用できます。ただし、階段下なので、上り下りの音が響くため、音に敏感な方には向きません。仕事用というよりは、ちょっとした物書き用のスペースといった使い方がオススメです。

パーテーションを活用して半個室を作る

半個室は簡単に作ることができます。自宅のデスクや新たに購入したデスク上、または周りをパーテーションで仕切れば、簡易的な半個室が完成します。パーテーションに関しては、既製品を購入するなら予算は1万円～ほどになるでしょう。頭まで覆える防音に優れたタイプもあります。その他にも、探せば安い物が見つかるかもしれません。自作すると、さらに安上がりで済みます。オススメなのはホームセンターなどに売っている、プラダン（プラスチック製のダンボール）です。3枚購入したら周りを囲めるようににテープなどで貼り合わせれば、軽くて折りたたみも可能なパーテーションが完成します。プラダン以外にも適した材料があるかもしれませんので、ホームセンターをのぞいて見てみましょう。

テレワーク用の防音個室で作る

予算が10～20万円ほどあれば、テレワーク用の防音個室を自宅に設置するというのもありです。そのまま個室として置けるため、中に入って扉を閉めれば完全個室のワークスペースを作ることができます。防音になっている物なら、仕事の会議なども安心しておこなうことができますただし、半畳ほどの大きさしかないものも多く、閉鎖感があることは仕方ない部分です。そうした閉鎖感の中でないと、集中できないという方にとっては最高の環境かもしれません。

自宅を改築・増築して作る

予算が豊富にあり、完全に自分好みのワークスペースが欲しい方は、自宅を改築や増築して作る方法もあります。この場合は、特に自身の目的やレイアウトなどを、明確にしておかないといけません。また、専門業者と一緒にプランニングしてもらいながら、作る個々とも可能です。そのときは、予算がDIYをするよりは高額になります。仕事や趣味で大工経験があれば、簡易的なワークスペースを作ることは可能かもしれません。あとは、知り合いに作れる方がいれば、聞いてみてもいいでしょう。安く済ませたいなら自分で、予算に余裕があれば専門業者が無難です。

ワークスペースを作るポイント

ワークスペースを作るときは、以下の点を意識して作ると失敗しづらくなります。

デザインだけではなく機能性も考慮する

自分好みにすることで、モチベーションはグンと上がります。ですが、デザインに特化させ過ぎると機能性が犠牲になる場合が多くあります。ワークスペースなので、生産性が高くならなければ作る意味がなくなります。デザインは見慣れていきますが、機能性が良くないと使えば使うほどにストレスが溜まっていき、最終的には物置化することになるでしょう。

収納スペースを設置する

デスクの上がごちゃごちゃしていると、作業効率が低下します。ですから、ワークスペースには、収納スペースも設置するほうが無難です。広さ的に設置が難しければ、デスク下の空間を活用してカラーボックスなどを配置したり、壁に棚を設置するなどして、収納スペースを確保する工夫は必要です。

電源が確保できる位置か確認する

ライトやPCなどの電源が、しっかり確保できる位置なのかも重要です。せっかくのワークスペースなのに、肝心の作業に支障をきたしては元も子もありません。その場に電源がなければ、電源タップと延長コードを用意しましょう。別の場所から電源を確保し、電源タップをデスク周りに配置すれば問題なく使えます。

こだわりの家具や道具を購入する

機能性が大切というポイントを解説しましたが、それがクリアできているなら、家具にこだわってみるのも悪くありません。自分だけのワークスペースということで、好きなブランドの家具や道具を置くことで、好みの世界観を作るとモチベーション維持につながります。「それがあるから、その場所に行きたくなる」という心理になれば、より一層、楽しく集中できるでしょう。

ワークスペースの作り方参考に作ってみよう

在宅勤務需要が増えるとともに、自宅のワークスペース需要も増えています。それは、仕事用はもちろん、趣味でも使える場所です。作るときには目的をハッキリさせて、どんな風に作るのかをイメージしてから作るのがいいでしょう。個室なのか、半個室なのか、オープンスペースなのかは、自宅の間取りや自身の好みに合わせて決めます。世界観を出すためにデザイン性も大切ですが、機能性もしっかりと考えておかないと物置化してしまう可能性が高いです。ワークスペースの作り方は他にもたくさんありますので、色々見てみると面白いでしょう。当記事で、ワークスペースの作り方について、何かしらの力になれたのであれば幸いです。