起業とは?メリットやデメリット徹底解説!向いているかもチェックしようfilter起業とは?メリットやデメリット徹底解説!向いているかもチェックしよう

起業とは?メリットやデメリット徹底解説!向いているかもチェックしよう

「起業してみたい。実際に起業ってどういうものなんだろう。カッコいいイメージがあって大きく稼げそうだけど、リスクもたくさんありそう。メリットやデメリットも理解しておきたい。」こんな悩みを持っている方向けに、起業について解説していきます。

今の時代は終身雇用が崩壊し、働き方が多様化しています。必ずしも会社に属しているから安心という時代ではありません。何か良いアイデアがあり、それを形にする行動力があれば「起業」という道も選択肢として選んでみるのもいいでしょう。そんな「起業」のメリットやデメリットなどを解説していきますので、参考にしてみてください。

起業とは?近年増えてきた働き方

起業とは「新たに事業を立ち上げる」ことを指します。1人で立ち上げる場合もあれば、共同経営者として複数で立ち上げる場合もあります。一般的には「スタートアップ」「ベンチャー」などと呼ばれており、昔と比べて起業する方が増えてきました。その背景には冒頭でもお話した通り、働き方が多様化しているからです。

カラフルな傘で多様化を表している

今は大学を出て会社に入り、そのまま定年まで勤め上げるという時代ではありません。例えば大学生が起業アイデアを思いつき、在学中に起業する方もいます。会社員として副業をしながら働き、副業の収入が本業を超えたため、副業を本業として起業する方もいます。最近ではインターネットを活用して、低リスクでも起業することも可能になってきています。

そんな起業ですが多くのメリットがあります。「社長になれる」「大きく稼ぐことも可能」「好きなように働ける」などのメリットに注目しがちですが、当然「収入が安定しない」などのデメリットも存在します。ですが、こうしたデメリットを知っておくことは、起業後のリスクヘッジになりますので、よく理解しておきましょう。

開業との違い

扉が開いている

「起業」に似た言葉で「開業」という言葉があります。意味合い的には同じような意味ですが、一般的な違いは「法人」か「個人」かの違いです。起業するということは会社として、事業を起こすということです。開業するということは個人として、事業を起こすということです。「開業医」という言葉をご存知でしょうか?お医者さんが個人で病院を開いた時にいいます。この他にも、資格の有無に関係なく個人で事業を起こせば「開業」という扱いになると覚えておけばいいでしょう。


起業のメリット8つ

起業するメリットはたくさんあります。起業する多くの方は「社会的な成功者になりたい」や「大きな収入を得たい」など、それぞれ理由があると思います。

世界中を制覇する

それ以外にも起業すると得られるメリットがいくつかありますので、ご紹介していきます。

1.自分のやりたいことができる

起業するということは「自分や仲間のアイデアを自分たちで形にして、収益を上げていく」ということです。つまり、自分たちがやりたいことを仕事にできます。これが会社員の場合は、企画書を作ってプレゼンしたとしても、それが必ず採用される保証がありません。やりたいことがあるのに、経営陣の決定によってできないことの方が多いのが現状です。その理由の一つに、経営陣と社員とでは見ている視点が違うことが挙げられます。社員の視点で良かれと思っても、それが経営陣にとっても良いとは限りません。ですから、どうしても自分でやりたいことがある方は、起業したほうが思い通りにやりたいことができます。

2.社長という肩書が得られる

起業したい方の中には「社長」という響きに憧れて、事業を起こす方も少なくありません。世間的に見れば「社長」は会社のトップであり「凄い存在」だと認識されるため、周りからの信頼やイメージがアップしやすくなります。例え個人であっても、名刺に「代表取締役」なんて書かれていれば、社会的なステータスになるでしょう。こうした肩書は周りからの見方も変わるだけでなく、自分自身のモチベーションアップにもつながります。「社長」だから頑張って事業を大きくしようとする使命感と、失敗しないように努力する責任感も身につくでしょう。

3.会社勤めよりも収入アップする可能性がある

「将来お金持ちになりたいから起業したい」という方も多いです。事業が軌道に乗るまでは思ったほど利益が上がらなかったり、赤字になることもあります。ですが、軌道に乗れば会社員より大きく稼げる可能性が高くなります。それは責任の大きさに比例します。社長になるということは、大きなお金を動かすことができますし、重大な決断もできるようになります。社長の決断により会社が大きく成長することもあれば、逆に失速してしまうこともあります。社長はそれだけ重要なポジションであり、責任を追っている存在だからこそ収入も多くなります。

4.節税しやすくなる

起業すると「経費」が使えるようになります。経費とは、会社や仕事中に必要な出費(家賃や交通費など)のことです。この出費は会社で得た利益から引くことができます。会社に対して課せられる法人税は、売上高から経費を引いた金額に対して税金の額が決まります。つまり経費が使えるため、利益を減らすことができ節税しやすくなります。ただし節税を意識しすぎて、経費にならないような項目まで計上してしまうと、後々、指摘された時に追加で税金を払わなければいけないこともあります。この辺りは経理担当や税理士などと相談しながら、確実に行って節税していくのがベストです。

5.定年がないため長く働ける

一般的には60~65歳が定年とされていますが、自分で起業した場合は「社長」なので、定年退職の時期は自分で決めることができます。会社によって、社内規定で定年の年齢が決まっている場合は、社長や役員であっても定年扱いになります。ですが、自分でその規定を定めなければ、働きたいだけ働くことは可能です。特に自分で起業した会社であれば、やりたい仕事で起業しているので「ずっと働いていたい」と思う方にとっては、一般的な定年に関係なく働けるので、老後も収入を得られるでしょう。

6.仕組み化で働く時間を減らせる

自分でできること以外の業務を、従業員もしくは外部のアウトソーシングに任せることで、働く時間を減らすことも可能です。そのためには「仕組み化」が大切です。自分がいなくてもスムーズに業務が進むように、マニュアルを作って教育したり、任せる範囲を明確にしたりしておきましょう。重要な決定をするときなど、自分がいなければ進まない場合は会議に参加したりしますが、それ以外で仕組み化できていれば働く時間を削減できます。削減して作った時間は、新規事業のアイデアを考えたり、遊びの時間に使ったりできるようになります。時間配分を自分で調整できるようになるのは、とても魅力的です。

7.事業売却で大金を得られる可能性がある

起業して事業を軌道に乗せることができたら、会社を売却できる可能性があります。自分で立ち上げた会社を第三者に売るというのは、心苦しいものがあるかもしれません。それに買い取る側は大金を出す以上、価値があるか厳しい目で判断するので、起業したからといって売却できるとは限りません。ですが、しっかり利益を得られる会社であれば、事業売却で得られる金額は、一生働かなくてもいいほどの大金を得られることもあります。元々、将来的にリタイヤしたいと思っていたのであれば、とてつもないメリットになります。

8.起業することでしか得られない貴重な経験を積める

会社員として働くことも貴重な経験ですが、やはり起業して経営者として働くということは、なかなか経験できることではありません。収益を得るためのビジネスモデルを考え、会社を立ち上げるための準備をし、自分が社長として働きながら人も動かしていきます。そして、全ての責任が自分にあるという緊張感と使命感は、雇われていては味わうことができません。こうした貴重な経験だけではなく、他の社長との繋がりも増えるので、人脈という財産も得られるでしょう。

起業のデメリット6つ

起業にはメリットも多い反面、デメリットもあります。起業したいという思いはあれど、このデメリットがネックとなって、なかなか行動に移せない方は多いと思います。

行動に移せず立ち止まっている足跡

ですが、どんなでメリットがあるのかを理解しておくだけで、対処法を考えることはできますので、それぞれご紹介していきます。

1.全てが自己責任になる

起業するということは自分が社長になるということであり、社長は会社の責任者となります。メリットの部分でもお話しましたが、報酬が大きいだけ責任も大きくなります。会社が大きくなるか倒産するかは、社長の判断と手腕にかかっているといっても過言ではありません。それだけ、やりがいがあるともいえますが、責任の大きさが誰よりも大きいことを自覚し、仕事に取り組む必要があります。

2.ストレスが大きくなりがち

責任が大きくなるということは、それだけストレスも大きくなります。取引先や顧客の数が増えてトラブルになる割合が増えるかもしれません。扱う金額の大きさがプレッシャーになるかもしれません。思うように売上が上がらない日が続くかもしれません。普通に社員として働くよりも、大きなストレスを抱える可能性が高いです。強いストレスを抱えたままでは、精神的にも肉体的にもダメージを受けやすくなるので、ストレス発散方法を日頃から考えておくといいでしょう。

3.収入が不安定になる可能性がある

まず、起業して安定した売上を上げられるようになるには、ある程度の年数が必要です。起業したての頃は手探り状態で進むことが多く、状況に応じて売上の変化が激しい時期です。収入面でいえば、会社員時代のほうが多いかもしれません。さらに、起業して安定し始めてきても取引先とのトラブルだったり、何かしらの事故だったり、経済リスクだったりで、売上が変動する可能性が高いです。それはそのまま収入に直結するので、社員よりも収入面では不安定になる場合があります。

4.孤独感が強くなる

起業すると社長として会社を経営する立場になりますが、共同経営者がいなければ社長は一人です。つまり、社長と同等の状況で分かり合える仲間は基本的にいません。役員であれば近い存在なので分かり合える可能性もありますが、会社が大きくなり社員が多くなるほど孤独感が増してきます。社長と社員では、責任の大きさや見ている視点が違うため、社員が多いほど意見が分かれることがあります。決定権は社長にあるとはいえ、社長の立ち位置で理解してくれる人は、ほとんどいないため孤独感を強く感じることがあります。

5.大きな負債を抱える可能性がある

起業して実績を残していくと、事業を大きくするために金融機関から大きな金額を借り入れることがあります。しかし、突然のトラブルなどで会社の経営が傾くことになれば、借入金の返済が難しくなってしまいます。その際に社長に返済の責任が出てくるわけですが、出資している場合は出資金内で責任を負うことになります。ただ、会社が借り入れする際に社長が保証人などになっていれば、会社の代わりに借金を背負うことになります。第三者に損害を与えた場合は、状況次第で巨額の損害賠償を負うことにもなるので注意が必要です。

6.金融機関からの信用が減ることもある

すでに解説したように、起業すると収入面での安定がなくなります。ある程度の実績を残せば金融機関からの信用が得られやすいですが、そうでなけければ設備投資や、いざという時の資金調達に困る可能性があります。さらに、個人的な面でいっても、社長という立場は安定しているとはいえないため、カード審査に通りづらくなったり、ローンを組んだめないことも多いです。やはり安定した給料がもらえる社員のほうが、信用度に関しては高くなります。

起業に向いている人

メリットやデメリットを理解した上で、どんな人が起業に向いているのかを解説します。起業に向いているのは下記のような方です。

ヒラメキを電球で表している

・負けず嫌いな方
・仮設を立てて実行できる方
・目標に向かって走りきれる方
・とりあえずやってみよう精神の方
・常識にとらわれない方
・自責の気持ちを持っている方
・やりたいことが明確な方
・サービス精神が旺盛な方

これらの条件の中で複数当てはまるものがあれば、起業家向きだといえます。

起業を理解して行動してみよう

起業は自分でやりたいことを事業として行えます。多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。これらを天秤にかけたとき、メリットのほうが魅力的だと感じる方は、起業を考えてみるのもいいでしょう。起業はうまくいけば大きな資産(お金や人脈など)が手に入りますが、失敗すれば大きな借金を背負う可能性があります。ハイリスク・ハイリターンともいえますが、近年では低リスクで起業できるビジネスモデルもありますので、いろいろ調べてみてください。当記事で起業について理解が深まって頂けたら幸いです。

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