シェアオフィスとは?メリット・デメリット!コワーキングスペースとの違いも解説filterシェアオフィスとは?メリット・デメリット!コワーキングスペースとの違いも解説

シェアオフィスとは?メリット・デメリット!コワーキングスペースとの違いも解説

「シェアオフィスって、どんなオフィスなのだろう?メリットやデメリットを知りたい!」「コワーキングスペースと書いてあるところもあるけど、何が違うのだろう?」こんな悩みをお持ちの方のために、シェアオフィスについて解説します。

当記事では、シェアオフィスとは?という基本的な部分から、利用するメリットやデメリット、コワーキングスペースとの違い、料金相場、シェアオフィスに向いているのか等について分かりやすくまとめています。シェアオフィスを活用すれば初期費用を抑えられる為、起業を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

シェアオフィスとは?

オフィス内で話し合う2人の人

シェアオフィスとは、通常の長期契約で借りる賃貸契約とは異なり、短期や時間貸しで利用できるオフィスです。
特徴的なのは、様々な業種の方とワンフロア内のスペースを共同で利用するという点です。

スペースに関しては、複数の形態があります。
自由な席で仕事ができる自由席や、席が決まっている固定席、パーテーションで区切られている半個室等です。
自由席は海外の有名IT企業(Google等)の様な自由度の高い環境で仕事が行えるので、そういった環境を好むクリエイティブな方に人気のオフィスです。

シェアオフィスとコワーキングスペースとの違い

シェアオフィスとコワーキングスペースに大きな違いはありません。
説明を見ると、シェアオフィスと同じような内容が記載されているので、混乱を招くかも知れません。
これらは、運営会社によって呼び方が変化します。

唯一の違いを挙げるとすれば「個室」の有無です。
シェアオフィスの中には、自由に使用できる共同スペースと、同じフロア内に半個室等の固定席が設けられていることがあります。
コワーキングスペースの場合は、全てがオープンの共同スペースとなっています。
つまり、シェアオフィスでも共同スペース部分は「コワーキングスペース」と呼ぶこともできます。

シェアオフィスのメリット

シェアオフィスには、様々なメリットがあります。
特にこれから起業する方で、初期費用を抑えたい方にとっては「嬉しいメリットばかり」なので、それぞれ詳しく解説します。

コストを抑えて好立地にオフィスを構えられる

ローアングルからの高層ビル

シェアオフィスは、通常の賃貸契約を結んで借りるオフィスよりも、かなり費用を抑えることができます。
シェアオフィスでは「敷金・礼金・設備費・光熱費」等通常発生する料金がかかることが少なく、必要な費用は「月額料金」や「共益費」等に含まれています。
加えて、インターネットやコピー機等のインフラが整っていたり、会議室やラウンジ等も利用できる場合もあり、通常よりも格安で借りられるようになっています。

さらに、シェアオフィスを運営している会社の多くが、駅から徒歩数分レベルという好立地な物件を借りています。
これは、利用者が通いやすいという部分においてもメリットですし、クライアントからの信用アップという面でもメリットになります。
通常であればオフィスの家賃は、起業したばかりの方にとってはとても大きな負担です。
その点、シェアオフィスを活用することで大幅なコストカットが可能となります。

人脈を広げるチャンスがある

シェアオフィスは、既に解説した通り「共同スペース」で仕事をする為、そこには多種多様な業種の方が働いています。
つまり、他の方との交流を図れるチャンスと言えます。
自由席であれば仕切りもないですし、決められた範囲内でしたら自由に席の移動もできるのです。
こうしたシェアオフィスを選択する方は、共同スペースという空間を自ら好んで選択しています。
それ故に、多くの方との交流が苦手である可能性は低いです。
タイミングを見計らい話しかけることで、新たな人脈を構築することも可能となります。

協業または顧客になる可能性がある

仲良くなれば協業という形で、一緒にビジネスを加速させるパートナーになれるかも知れません。
または、顧客となってくれる可能性もあります。
そして悩み等を話せる仲になれば、自分がそれを解決できるスキルを持っていれば、次のビジネスに繋がって行きます。
逆に自分が困っていることを、相手が解決へ導いてくれることさえあるのです。

情報共有がしやすい

シェアオフィスは共同スペースで仕事をするので、他の方との交流がしやすい環境です。
他業種との方との交流によって、自分にとってプラスになる情報を得られるかも知れません。
情報を得るスピードや質が大切で、こうしたオフィスを活用している方は、そういった最新情報などにも敏感なので十分に期待できるでしょう。
さらに、複数の仲間とシェアオフィスを利用することで、お互いの距離が近い環境でも仕事をすることができます。
普通にオフィスを借りても仲間との交流はできますが、なんといっても安価で、この環境が手に入るのが魅力です。

住所や法人登記ができる

シェアオフィスでは「住所利用」や「法人登記」できる場合があります。
起業して法人登記する際には、そのオフィスの住所で法人登記できるのかが肝心です。
注意点として、シェアオフィスの場合は月額料金等がリーズナブルであるが故に、住所利用や法人登記がオプションとなっているケースもあります。
法人登記をしたい場合は、運営会社のホームページを確認したり、問い合わせたりと、事前にしっかりと確認をしておきましょう。

シェアオフィスのデメリット

メリットの多いシェアオフィスですが、当然デメリットも存在します。人によってはデメリットではない場合もありますので、それぞれ詳しく解説します。

セキュリティーやプライバシーが不安

「Private」と書かれた看板

シェアオフィス最大の特徴としての「共同スペース」は、言い換えれば、不特定多数の方と共同の職場であるということです。
つまり、パーテーション等の仕切りがない為、他の方に自分のPCを見られたり、電話の内容等を聞かれてしまう可能性が高くなります。
故意に見るような人はいないと信じたいところですが、第三者が多く集まる場であることには変わりないので注意が必要です。
特に、秘匿性の高い情報を扱う士業の方や顧客情報を多く扱う業種の方等には、シェアオフィスはデメリットとなるでしょう。

そういった方以外にも、セキュリティ面での不安を強く意識する方にとってもデメリットとなります。
このような方はシェアオフィスをやめて、少々高額になったとしても固定席や個室などの仕切られたスペースを借りたほうが、業務に集中することができます。

周りの人や音で集中できない可能性がある

共同スペースであることは、多くの方との交流や情報交換がしやすいというメリットがあります。
その反面、人によっては「多くの方の存在」や「騒音(作業音や話し声)が聞こえてしまう」といったデメリットにもなり得ます。

上記で解説したとおり、不特定対数の方がいることによって「セキュリティー面が心配で業務に集中できない」という方もいれば、「人の存在そのものが集中を妨げる」という方もいます。
さらに、多くの方の話し声や作業等の環境音が聞こえる為、それらを騒音だと捉えてしまう方にとってはデメリットでしかありません。
このような方は、やはり仕切られた固定席や完全個室を利用した方が、集中力も業務効率も上がるでしょう。

追加で料金が発生する可能性がある

シェアオフィスは安くオフィスを構えられますが、プランや運営会社によっては本来必要なサービスや設備が整っていない場合があります。
例えば、住所利用や法人登記、会議室やラウンジ等の設備はオプションのところもあります。
料金の安さだけに注目していると、最終的には追加料金が発生する可能性があります。
ですから、料金内で利用できる設備やサービスを、しっかり確認しておきましょう。

シェアオフィスの料金相場

シェアオフィスのメリットは、通常の賃貸契約よりも安く借りられる点です。
実際にどれだけ安く借りられるのか解説します。
今回は「都会」と「地方」で分けていますので、参考にしてみてください。

都会の場合

都会のシェアオフィスの料金相場(東京の首都圏に駅に近い好立地)は、安ければ月額1万円台~から利用可能です。
「そんなに安く借りれるの!?」と驚かれるかも知れませんが、これは自由席の場合です。
固定席の場合であれば月額2~3万円台~というように、少し高くなります。
シェアオフィスのデメリットさえ割り切れば、都会であっても大幅にコストカットが可能です。

地方の場合

都会でも上記のレベルなので、地方はさらに安いです。
自由席の平均では月額数千円~1万円という格安料金での利用が可能です。
さらに、最安値は無料や1000円ほどで利用できるレベルのオフィスもあります。
ただし、安価であるが故に立地的に少し通いづらかったり、サービスや設備が整っていなかったり、オフィスの内装が古かったりなどのデメリットは割り切る必要があります。

シェアオフィス利用に向いている方

これまでメリットやデメリットをご紹介してきましたが、これらの内容からシェアオフィス利用に向いている方と、そうでない方に分かれます。
ここではシェアオフィスに向いている方が、どのような方なのかを解説します。

初期費用を少しでも安く抑えたい方

コインの上で考える男性

少しでも初期費用を安く抑えたい方にとって、シェアオフィスは最適です。
上記の解説の通り、通常よりもかなり安くオフィスを借りられます。
家賃というコストは、起業したばかりの方にとって大きな負担になります。
売上が上がらなくても、家賃等のランニングコストは毎月発生しますので、安ければ安いほど負担も減ります。
安く抑えることができれば、事業を軌道に乗せるまでの期間に余裕ができますので、安心して事業に集中することができます。
安く抑えたい方は、シェアオフィスの活用を推奨します。

人脈を構築したい方

シェアオフィスは、パーテーションなどで仕切られた固定席もありますが、コワーキングスペースのような自由席(共同スペース)もあります。
起業すると人脈は非常に大切で、事業の継続や成長に大きく関わってきます。
人脈によって仕事や優秀な人物を紹介してもらえたり、仕事にプラスになる情報を得られたりします。
さらに、シェアオフィスを利用している方は起業家が多いため、仲良くなることで悩み相談にも乗ってもらえる、良き相談相手になってもらえることもあります。
起業家ならではの悩みは、起業家等の経営者の視点を持っていないと理解しづらいものです。
そういった仲間を作れると、モチベーション維持にも繋がります。

自宅や1人用完全個室だと集中できない方

環境を選んで仕事をするというのは、かなり大事なことです。
人によりけりですが、自宅で集中できる方もいれば、カフェのような賑々しい場所の方が集中できる方もいます。
1人用の完全個室は、ほどよい環境音もなく閉鎖的な空間となるので、そのような環境が苦手な方はシェアオフィスが適しているかも知れません。
周りに人がいることで、適度な緊張感が生まれるのもメリットです。
さらに適度に、周りの話し声や作業音などがあるので、カフェのような感覚で仕事ができます。
閉鎖的な空間でもないので、この環境のほうが集中できる方にはお勧めです。

シェアオフィスを活用して低コストで起業しよう

数名で仕事を行う男性たち

シェアオフィスを活用することで、得られるメリットは大きいです。
好立地なオフィスであっても、通常の賃貸契約よりは料金を大幅に抑えられます。
さらに、他業種の起業家も大勢いるため、良きパートナーとして協業できたり、仕事をもらえたりすることもあるかも知れません。
起業家ならではの相談相手にもなってもらえる可能性もあり、人脈が広がることで事業にとってプラスになることも多いです。
もちろんデメリットもあります。
ですが、頑張って事業を成長させてオフィスをグレードアップすれば、解決することもあります。
ですから起業したばかりの方は、少しでも費用を抑えて事業を成長させる為に、シェアオフィス活用を推奨します。
当記事で、少しでもシェアオフィスについての理解を深めて頂けたなら幸いです。

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